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【ウェディングストーリー】新郎様、その眩しい笑顔、いただきました!

投稿日:2017年1月8日 更新日:

「僕は、来てくれたみんなが楽しんでくれればそれで……」。
新郎のたかしは口数が少なく、結婚式にとくに希望はない。
新婦のあきこさんは一人で盛り上がっていることを申し訳なさそうにし、たかしに気を遣う。
初めはそんな様子だった二人が、ウェディングプランナーの提案により、
結婚式当日をとても楽しみにするようになり、いよいよ当日を迎えます……!

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「さぁ皆さんご注目ください! “ウエディングケーキ”の入場です!

会場内にはシャッター音が響き、驚きと感動の笑顔がどっと溢れ出す。

(やったぁーーーーー!!!)

狙い通りの反応に、声にならない声を胸に響かせる。

すかさず新郎新婦の表情を確認すると、二人もこちらを見て満面の笑顔を見せてくれた。肩が上がるくらいに鼻で大きく息を吸い、「ふぅーっ」とゆっくり吐き出していく。吐く息と同時に、体の内側で固まっていた緊張も流れ出ていくのを感じる。

この大々的なアナウンスと共に入場したウエディングケーキが、今回のストーリーの主役。四角いキャンバスに空港をイメージしたアートが施されていて、マジパンで作られた立体的な飛行機が一番の見どころだ。ピスタチオで表現された滑走路の芝生も、いい感じに空港間を演出している。

「ふたりに結婚準備をもっと楽しんでもらいたい」。そんな思いから提案した、空港をテーマにしたウエディングケーキの制作と入場のプログラム。紗季がイメージしていた通り、大盛り上がりの演出となった。

もう一度大きく息を吸い、今度は力強く一気に吐く。その時は「この瞬間がふたりの記憶に深く刻まれますように」と、ただただ心の中で願っていた。

S2

ウエディングプランナー歴7年の紗季のモットーは“結婚式の準備期間中からカップルに楽しんでもらう”こと。紗季自身ウエディングプランナーという仕事をしているにも関わらず、自身が結婚式を挙げた時は、準備期間中に相手の家族や自分の家族の事を考えたり、決めることややることが多くて時間に追われたりと、少し疲れてしまった経験があった。

それ以来、自分が担当するカップルにはなるべくリラックスしてもらい、準備期間から二人で楽しんで取り組めるような打ち合わせとプランニングを意識していた。

「僕は、来てくれたみんなが楽しんでくれればそれで……」。

そんな時に紗季に相談にやってきたのがたかしとあきこだった。新郎のたかしは口数が少なく、打ち合わせ中に何を提案しても薄い反応が帰ってきた。一方新婦のあきこは笑顔が絶えず、結婚式に憧れを持っていると話していたが、一人で盛り上がっていることを申し訳なさそうにし、たかしに気を遣っているような感じだった。

(たかしさんが盛り上がれば、あきこさんだって気兼ねなく楽しむことができるはず)

結婚式に対するふたりの温度差を少しでもなくしたい一心で、4回目での打ち合わせはたかしの趣味について深く探ってみることにした。そこで出てきたキーワードが「飛行機」。話を聞いていくうちに、どうやらたかしは、大の飛行機好きであるということが判明したのだ。

S3

ふたりのデートは空港での食事や飛行機を見に行く事も多かったと話すたかしの表情は急にイキイキしだし、心の底から飛行機を愛していることが一目瞭然だ。

(これは、活かすっきゃない)。

二人が共通して盛り上がるテーマは飛行機以外にない。そう確信した紗季は、次の打ち合わせで、結婚式のテーマを空港と飛行機にしてプログラムしていくことを提案した。

「何か……楽しそうですね。うん。……やってみたいです!」

ふたりにとっては想像もつかなかった「空港と飛行機をテーマにしたウエディング」。これまでは何となくというふんわりとしたイメージで進めてきた打ち合わが、この日を境にふたりにスイッチが入ったかのように、大きく前進しだした瞬間だった。そしてこの日は「結婚式のケーキは空港をイメージして作ろう!」と3人の意見が乗りに乗って一致し、打ち合わせを終えた。

「飛行機のイメージなんですけど……こんなのってどうですかね……?」

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次回の打ち合わせで紗季にとって嬉しいサプライズが訪れた。今まで、たかしの笑顔は数えるほどしか見た事がなかったが、この日の打ち合わせではよく笑っている。そして何より、飛行機のイメージを膨らませるための写真を家から探し、何枚も持参してくれたのだ(!)。

楽しそうに話すたかしの様子に、隣に座っていた新婦のあきこもにこにこ笑顔を浮かべて頷いている。

(そうそう、これこそが私が望んでいたカップルの理想の姿!結婚準備期間も、楽しんでもらわないとね!)

自分たちの結婚式を心待ちにしているふたりの様子を目の前にした紗季は、今まで何度も感じてきたけれど、何度感じても飽きる事のない気持ちで心がぽかぽか満たされていくのを感じた。

正直、「空港と飛行機をテーマにしよう!」と提案したのはいいものの、紗季にとっても何もかも初めての経験で、決して簡単なものではなった。特に一番難しかったのがウエディングケーキのデザイン。ケーキを作るパティシエにとっても初めてのオーダーということもあり、滑走路や建物など、どんな材料を使うか、どんなイメージにするかなど、毎日必死にアイデアを絞り出してパティシエとの打ち合わせを重ねてった。

どうしても良いイメージの素材を見つけることができなかった場合には、たかしとあきこと打ち合わせた内容を細かくイラストにして伝えることもあった。

こうして、たかしとあきこ、そして紗季のありったけの想いをパティシエに託して迎えた結婚式当日! オリジナルケーキに見本はないので、3人にとってもこれが初めての対面となる。

「さぁ皆さんご注目ください! ウエディングケーキの入場です!」

祈るような気持ちでその瞬間を迎えた瞬間、紗季の目に映ったのは、喜んでシャッターを押し続けるゲストと目を丸くして驚く笑顔たち。アナウンスに紹介されて入場したケーキには、大きな拍手さえも贈られたのだ(笑)。

(やったぁーーーーー!!!)

期待以上のその反応に胸をなでおろしつつ、肝心なたかしとあきこに目をやると、ふたりも満面の笑顔でこちらを見て頷いている。

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初めて打ち合わせに来た日、「喜んでもらえれば何でも良いんで……」と言っていたたかしがこんなに眩しい笑顔が見せてくれる日がくるなんて、あの日の紗季には全く想像もつかなかった。

(だから、ウエディングプランナーはやめられない!)

どんなに大変な思いをした準備でも、このふたりの最高の笑顔が全て帳消しにしてくれる。紗季にとってもまた、ウエディングプランナーとしてのやりがいを改めて噛み締めることのできた、忘れられない一日となった。

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